君が  私を
かわいい、と誉めてくれる度
何だかひどく恥ずかしくて
勘違いをしてしまいそうになる



君のために
君のために
「かわいい子」でありたい
そう、もっと愛されるために。
そのために私は
今日も
サッカリンみたいな甘ったれた声で
君に愛を囁く  の。



髪 化粧 紅 爪 肌



君に触れてもらうために
綺麗であろうと。




だから 君が
電話口で
抱きたい、と熱っぽく呟いたら
嬉しくて たまらなくなるの




うん




そう




分かってるよ。勘違い



私は可愛くなんかない  、し
なれもしない。




それでも
君に欲されるのならば
ブスのままでいいよ。





05.8.4 「ファレイシィ シンドロゥム」