どうしようもない不透明な感情に
若し名前を付けるとすれば
間違っても恋だなんて言いたくない。
声をかけようとして、止めて。
振り返った君の横顔、目に焼きついて。
すき、だけ言いそびれたから
あの日から 何にも言えなくなった。


教室の隅で黙り込んだ君の
時折突き刺さるような鋭い視線に
少なからず、快感を覚えているのは事実なんです。
さようならの季節に流されそうになって
懸命に縋っているだけで、本当はもうお別れなんです。


笑顔、涙、怒り・・・その全てを統率しているのは
紛れもなく、君の精神だというのに。


date?「無題」